ソファに座っておしゃれバーで見る落語。『柳家喬太郎のリビング落語in渋谷』に行ってきたよ!

Category: 落語 2017年5月8日 living01

落語好きデザイナーが、「落語のここが良いのよ面白いのよ〜」というやり場のない気持ちを、独自の視点でお届けする連載です。

2017年4月24日、渋谷で開催された『リビング落語』に行ってきました!
場所は109横の『eplus LIVING ROOM CAFE & DINING』! Wifiと電源あり! ジャズが流れる小粋なムード!
前からこのカフェでノマドしてたので「あのおしゃれな場所できょんきょんが落語やるの?! まじ?」って感じでした。

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きょんきょんの他にも春風亭一之輔、柳家三三の回もあり。どれも私の好きな落語家さん…全通したい…と思いながら、きょんきょんの回をゲットしました。

高座でゴロゴロする53歳

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講談の一龍斎貞寿さんも出演されたので、オープニングトークはお二人でおこなわれました。そのトークが自由のなんの。特にきょんきょんが。

まず講座から降りて足ブラブラさせる。かわいい。これ、去年の「渋谷に福来たる」でもやってたな〜かわいいな〜。
かわいさの余り、一緒に行った友達と両手合わせて拝んじゃいました。

そんで貞寿さんがトークする間にゴロゴロしようとする。
話の折りに「恥ずかしい!」なんて言いながら後ろに倒れる。

と、尊い…! かわいい53歳! お尻が大きい!

客層を探る&リラックスムードを作るためもあったと思います。3日間公演の初日だったし、客層もいつものホール落語や寄席となんか違うし、お店の雰囲気もムーディーだし(だって三味線じゃなくてジャズが流れる)。

こんな空気の中、なんの演目やるんだろ〜ってわくわくでした。ナウい場所だから新作かな。それともたっぷり時間あるから長編かな。なんて。

種類の違う狂った人を2回見た日

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結果、予想斜め上! 1つめは『擬宝珠(ぎぼし)』でした。初代三遊亭圓遊師匠の作品をきょんきょんが発掘したネタです。
なので、きょんきょん以外の人がやるの、あまり見かけません。

『擬宝珠(ぎぼし)』は、お寺の欄干によくある丸くて先の尖った擬宝珠を舐めるのが好きっていう変態な若旦那の話。

擬宝珠の話になると、焦点が合わなくなってどこを見てるか分からない真っ黒な瞳が怖い。
相談に乗るマトモな親友との表情の差が本当にやばい。狂気じみてる。だけど笑える。

2つめは初めて聞きました『真景累ケ淵の「宗悦殺し」』。真景累ケ淵って夏によく聞く怪談話ですが、有名なのは最後のオチの段なんですよね。
今回の「宗悦殺し」は事の発端の段です。生で聞けること、そうそうないんじゃないかな。今回の客層の、どんな部分を感じてきょんきょんはこの噺をかけたのかな〜。

怪談話だけあって全体的にスローテンポで暗い。擬宝珠のハイテンポギャグからは打って変わって、じわじわと聞かせる落語でした。
きょんきょんの真っ黒な笑ってない目が、余計に怖い。ゆっっっくり、低い声で語られると、なんとなく会場の暗闇もグッと深まるような地面が沈んでいくような。

特にすごかったのが、死んだはずの宗悦が復讐しに来る切迫したシーン。
首を絞められるお殿様は顔を真っ赤にして苦しがるのに、0.5秒後にはスッと表情が戻って宗悦の顔になるの。顔の色まで操れちゃうなんて…本当に神芸。

酒に狂ったお殿様と、復讐に狂った宗悦。話に引き込まれて、終わった時には肩の力が抜けました。怖くて緊張してたんだなあ。

重量ある2演目で大満足でした。

落語の入り口は何だっていい

リビング落語は、「落語」の間口が広がりそうな会でした。

オープニングトークできょんきょんが「落語を好きになるきっかけなんて、Youtubeでもニコニコ動画でも良いんです。寄席でもホール落語でも良い。落語のしきたりだとか、この噺はどうとかとか、ツウぶる人もいますがそんなの気にしなくて良いんです。」的なことを言ってました。

娯楽だものね〜そうだよね〜。落語家さんがそう言ってくれると、嬉しくなっちゃうよね〜。

いま落語家の数、過去最高らしいんですよね。ネットやら会場やらで気軽に聞けて、しかも演者の幅も広いんだから、落語聞くなら、今でしょ!

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当日の写真もオマケで。

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近かったです!
ふわふわソファでまったり見るの、座り疲れなくて良かった〜。

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入り口の看板、おしゃれに「RAKUGO」って書いてる。

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料理付きの落語会でした。
一緒に行った友人らと、今日の落語の感想言い合いながら夕飯。いい落語会だったなあ!

フリーランスクリエイター。デザイン、イラスト、写真などやってます。 トダビューハイツ大家。 落語は柳家喬太郎師匠、時代劇は『江戸を斬る』『鬼平犯科帳』『清水次郎長』『一心太助』あたりが好き。