少女漫画のようなラブコメ&チャンバラ時代劇『江戸を斬る』が好きすぎる【時代劇コラム】

Category: 時代劇 2017年6月9日 edo001

「時代劇ってチャンバラして、この印籠が目に入らぬかって言って、皆が土下座して終わるんでしょ?」
「話のスピードが遅いんでしょ?」
…とお思いの方! 違うんですよ! 時代劇って超エンターテイメントだよ!!

毎日、おばあちゃんと一緒に時代劇を見てる20代(女)の私が、時代劇へのパッションを綴ります。

もう何回見たことか! 大好きです! 毎日放送してくれ!!!
と、思っている最愛の時代劇『江戸を斬る』シリーズ。

何が良いって恋愛とチャンバラと人情のバランスが良いんです。ラブコメチャンバラ時代劇です。
それになんと言っても主演の西郷輝彦と松坂慶子がたまらなくキレイ! まさに美男美女カップル。目の保養。ありがとうございます。

『江戸を斬る』は放送当時、人気のあまり第8シリーズまで制作されました。シリーズごとに主役が変わるんです。

江戸を斬るの第1シーズンの主人公は、ド級イケメンの竹脇無我。これで私は無我ちゃんにハマりました。
第2〜6シーズンまでは西郷輝彦。第7〜8シーズンは、貫禄の付き始めた里見浩太朗。

どれも良いんですけどね~やっぱり西郷輝彦主演シリーズ、特に第2~3シリーズが良い。

江戸を斬るを見るなら、第2〜3シーズンがおすすめ!

このシーズンは、西郷輝彦演じる遠山の金さんと、松坂慶子演じる水戸のお姫様の恋愛模様が一番盛り上がる内容なんです。

遠山家の次男坊で遊び呆けていた、金さん。イケメンで色気あって優しくてサバサバしていて、しかもケンカ強いという、まさに少女漫画に出てくる感じ。
江戸風イケメンというか、しょうゆ顔でまた、ちょんまげが似合うんですよね〜。ああなんでこの世にちょんまげ居ないんだろう。

病弱な兄を思ってワザと遊び人をやってたんだけど(自分がしっかりしちゃうと、後継としてのお兄ちゃんの立場なくなっちゃうから)、お偉いさんに諭されて北町奉行(きたまちぶぎょう)、今で言う都庁&警視庁&裁判所みたいな機関のトップに就任します。

トップのくせに自ら敵地に潜入するわ、普段は大工の格好をして江戸を歩き回るわ、いい意味で仕事熱心すぎて部下を困らせることもしばしば。

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そして、そんな金さんがヒョンなことから助けたのが松坂慶子演じるお雪。
普段は魚屋の娘だけど、実は水戸のお殿様・徳川斉昭(とくがわなりあき)の娘。超身分の高いお姫様なんです。

しかも斉昭を演ずるのは森繁久彌(もりしげひさや)ですからね! これだけでも見る価値ある!

話を戻してお雪ちゃん、訳あって、普段は魚屋でバリバリ働いています。
バリバリ働いてる時に生足をすらっと出してるのがもう、たまらん綺麗です。見惚れます。生まれ変わるならこのときの松坂慶子のビジュアルになりたい。

もうですね〜テレビ見ながら思わず写メ撮りまくっちゃうくらい美しいんです。
鼻筋スッと、目はぱっちり、輪郭もスマート、でも痩せすぎじゃなくて良い感じ…品があって透明感があって…ふふふ…

このお雪ちゃん、しかも北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)という剣の名門で学んだほど剣の腕が立つヤンチャ娘。
正義感が強すぎて、夜な夜な紫の頭巾(ずきん)を被って江戸の悪を懲らしめに行くなんてこともしてます。

この金さんとお雪の2人がなんだかいい関係なのが、見ていてほっこり可愛い。

紫頭巾としてチャンバラするお雪を「このおてんば娘!」と心配しながらも、危ない所をお雪に何度も助けられており、あまり頭が上がらない金さんにクスッと笑える。
「やきもちかい?」ってほっぺ突いたり、手を繋いで(絶対、江戸の当時は無かった光景)町中デートしたり。

そんな所に、金さんを慕うまた別のお姫様が登場して三角関係になるっていう、王道パターンです。

ちなみに横恋慕するお姫様役は山口いづみ。水戸黄門にも出演した、時代劇には欠かせない女優さんです。

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てんやわんやあって、金さんとお雪はめでたく結婚します。
結婚当日も、悪者退治に行った金さん。結婚式になかなか来ないので周りはうろたえますがお雪はどっしり構えて、待つ。(このときの白無垢着てる松坂慶子、女神。)

そしてやっとこさ颯爽と登場した金さんが一言「待たせちまったな」。はい、かっこいい!

「ありえないだろw」ってツッコミ入れるくらいの時代劇が楽しい

『江戸を斬る』とか他にもこの時代に作られた時代劇見ていて思うんですけど、本当にありえない設定ばっかりなんですよね。

そもそも厳かな武家の結婚式当日に悪者退治行くかよ! ってとこもそうだし、
とりあえず毎回バッッサバッッッッサと敵を倒すし、
突然の爆破シーンが入るし
よく分からない武器が登場するし
お殿様が悪者しばき倒すし。

時代考証をすごく大事にしていたり、主人公が重い荷を抱えたりしている設定もめっちゃ良いんですけど、夕飯食べながら気楽〜に、頭からっぽにして見れる『江戸を斬る』みたいなエンターテイメント江戸時代劇が好きだな、楽しいなって思います。

「わはは」って笑って、悪者が退治されてスッキリ終わる時代劇。肩の力が抜けていいよォ。

良い役者が勢ぞろいするから脇役まで見逃せない

さてさて、『江戸を斬る』シリーズには豪華で演技力の高い名脇役の方たちがたくさん登場しています。

金さんの乳母をしていた魚屋の女将・おまさ(春川ますみ)は威勢のいい、今で言う下町のお母さんみたい。江戸っ子の女将さんを演じさせたらこの人の右に出る人はいないんじゃないかな。

おまさの魚屋で働いている次郎吉は松山英太郎。私が生まれた年に亡くなっちゃったんですよね〜ああ惜しい。

次郎吉は実は元・大泥棒のねずみ小僧です。お雪にむかし助けられたことから、お雪や金さんの捜査に日々手を貸します。
潜入捜査をしたり、屋根から瓦を投げて戦ったり…手を貸しすぎてて、見てて「働きすぎだよ」と思ってしまう

金さんのおばあちゃんを演ずる千石規子(せんごくのりこ)と、お付きの大山のぶ代。ドラえもんの声の人が出てたんですよ!
このコンビが嫁になるお雪をいびりたいんだけど、お雪のが一枚上手でうまくいかないっていう憎めないギャグシーンが笑える。

千石さんの歯の抜けたような、「THEおばあさん」な声、耳から離れません。ドラえもんボイスで「あの小娘!」とか言う大山のぶ代も。

第4シリーズからの登場になりますが、若かりし関口宏が演じる石橋堅吾と堅太郎坊っちゃん(伊藤洋一)親子も良いです。

関口宏は真面目すぎる同心(現代で言う警察官かな)。そして、その父を支える幼い(小学生くらいかな)坊っちゃん。坊っちゃんが口達者だし、時には父親より勘が鋭く事件を解決しちゃうのがコミカル!

坊っちゃんが金さんのことをお奉行様だと知らずに「俺達は友達だろ?」とか馴れ馴れしく慕ってるのがまた笑えます。それに対して「へい、坊ちゃんのこと尊敬してますぜ!」みたいなこと言う金さんとか。当時はいくら金さんが年上といってもお侍さんのが身分が上ですからね。坊っちゃん相手に敬語になります。

岡っ引き(同心の部下)のジュディ・オング、由美かおるもまたべっぴんさん!
金さんをお奉行と知らずに恋い焦がれ、そんな彼女に惹かれているお調子者の金太(谷幹一)の顔芸が激しくて面白い。

志垣太郎とか田村亮とか、成田三樹夫とか、あの人の若かりしころも、もう見れない名優も、競演しているのがこの時代のドラマの良いとこですね。
今日も私は『江戸を斬る』のBGMを鼻歌しています。

フリーランスクリエイター。デザイン、イラスト、写真などやってます。 トダビューハイツ大家。 落語は柳家喬太郎師匠、時代劇は『江戸を斬る』『鬼平犯科帳』『清水次郎長』『一心太助』あたりが好き。
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